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多層世界の上で

コンピューターに触ることとプログラムを組むことがイコールだった時代はそう遠くない。自分でプログラムを組まないのなら、プログラムを買ってこない限りコンピュータは何もしない。だから、MS-DOS より前に何らかの形でコンピュータに触れている人で、なおかつコンピュータに興味があると言う人なら、多かれ少なかれ何かのコードは書いただろう。ゲームが好きだという人や、LISA 使ってたとかいう話はどっか置いといてね、ややこしくなるから。

今コンピュータに触ることとは、GUI な OS 上のアプリケーションの使い方を覚えることだ。で、今コンピュータやネットワークを好きだって気楽にいっちゃう人は、テレビが好きだ携帯が好きだっていう人と同じようなもんで、コンピュータやそれを利用したネットワーク上で流通するコンテンツが好きな人が多いだろう。コンピュータのハードウェアやソフトウェアの仕組みそのものが面白い人よりも、ずっとずっと。既に、http の上には、例えば SOAP とか DAV とか、もっと身近なのだと blog みたいな、あるいは 2ch なんかでもいいが、そういうブラックボックス化したプロトコルやシステムが被ってしまっていて、多くの人の興味は、OSI 第7層以下まで到達することがない。普通の人の何気ない好奇心を阻むくらいには、フクザツな仕組みだったのだ。

でもそれはレイヤー化がもたらした必然であって、こうあるべきという事態なんだ。Socket を開く時、それ以下の仕組みなんて考えない。そのレイヤーが 1 段 2 段上がった。ただそれだけのことだ。でも、情報系の学者や技術者達はこういう“衆愚”な状態は予想してはいなかったんじゃなかろうか。アラン・ケイ御大とかもね。Squeak ってなんか違うですよ、そうじゃないと思うんですよ。これに興味持って組むヤツは、大体どんなプログラム言語与えても興味持つヤツだよ。

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著作者 : 未識 魚
最終更新日 : 2006-09-26 23:19:25


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