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許されざる者

日本人には、一人もバカはいない。いや、いてはならない。バカでいることは憲法違反だからだ。

国民主権とは、国のまつりごとを全国民が行うということである。まつりごとを行うには、計画をたてたり、情報を収集・分析たり、意思決定したり、行動したり、結果を観察したり、欠点を反省したり、やらねばならぬことは山のようにある。日本国民全員は、少なくともこれらをこなせるくらいには優秀でなければならない。だから、バカでいることは罪なのだ。

まあ、もちろんこれは冗談だし、そもそも憲法とは国の姿勢を規定するもので個人が犯しうる法ではないわけだが、代表制民主主義という制度を敷いている以上、国民は、自分を代弁する為政者を「理性的に」選ぶだけの能力は持っていなければならない。だから教育は国民の三大義務だし、やっぱりバカでいることは憲法違反であって、「バカでいる自由」などというものは、ないのだ。

もし国が衆愚的な政治制度を敷こうとした場合、日本国民は理性的に判断しそれを止め、あるいは改定しなければならない。というか、そうするだけの理性があることを前提に、民主主義国家の憲法は作られている。なのに、もっとも民主的な国であるはずのアメリカ合衆国の様を見てると鬱になるのは、なんでだろう。

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著作者 : 未識 魚
最終更新日 : 2006-09-26 17:58:39


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