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0. はじめに

ひっじょーに適当ながら、Tips本などよりずっとそれらしく見える水面の塗り方です。この方法は、セル塗りなど色のハッキリした(やや色をデフォルメした)塗り方に合います、多分。グラデの色を調整すればもっとホンモノに近い雰囲気になるかもしれません。

1. グラデーションを作ります

新規ファイルを作成し、彩度が高くて暗い青から、ほどほど彩度の低い明るい青へのグラデーションを作ります。画面の上端が水平線だと思ってください。

2. ブラシを黒にして模様を描きます

こういう模様をひたすら描いていきます。これが水面の反射部分になります。横にした U というか V というか μ というか、その辺りの形を基本にして、それなりになんとなくつなげたり歪めたりしていきましょう。ほんとはなんとなくじゃない方が好いのですが。この模様の出来不出来で全体が決まります。引いた線が気に入らなかったら、消しゴムで消さずに、Undo しましょう。全体を見て気に入らない部分がある場合は、レイヤーを乗算にして気に入らない部分を白で塗りつぶし、後で白い部分を削除する という方法を私は好みます。

3. 模様を白で塗りつぶします

透明部分の保護にチェックをつけて 塗りつぶし(Alt - Del) します。透明部分の保護のチェックは、付け忘れたり外し忘れたりしやすいので注意。

4. ぼかします

透明部分の保護のチェックは外してください。どれくらいぼかすかは画像のサイズで決まりますんで、何度かやってみて適当なのを見つけてください。このサイズだと5ピクセルくらい。

5. ぼかしたレイヤーを、覆い焼きカラーモードにします

そのままだと強すぎたので不透明度を70%くらいに下げます。この辺は、模様の描き方に依存するでしょう。気に入らない部分があれば、エアブラシなどで適宜修正します。早い話、グラデーションの上にエアブラシで直接白を置いていっても構わないのですが、それだと PhotoShop っぽくないので。

6. 黒のエアブラシでかるーく波の陰を入れます

グラデの上、模様の下に新規レイヤーを作り、陰を入れていきます。1 つ上の光ってる部分のレイヤー(レイヤー2)を適宜オン / オフし、全体をチェックしながら描いていきます。ただ、光ってる部分をいい加減に描いてるので、どうにも陰がつかないこともあります。だんだんめんどくさくなってもきます。適当に誤魔化しときましょう。

光っている部分(さっき描いた模様の部分)を一つの面とする三角柱のようなモンだと考えて陰の部分を想像すると比較的楽です。

7. 陰のレイヤーをハードライトモードにします

右下の方とかかなり怪しいですね。気にしない。これで9割方完成です。

8. 目くらましレイヤーを入れます

光ってる部分をもうちょっと足してやるために、レイヤー2を丸ごとコピーします。自由変形(Ctrl-T)で、180度回転して、適当に拡大してみます。レイヤー2との対称感が出ないようにいじるのがポイントです。

9. 目くらましレイヤーの不透明度を下げます

これは、全体を見ながら適当な数値を探してみてください。

10. さらに誤魔化しレイヤーを追加します

新規レイヤーを作成し、白と黒とで 雲模様1 フィルタをかけます。

11. 誤魔化しレイヤーの描画モードを設定して完成

雲模様をかけたレイヤーを オーバーレイ モードにし、不透明度を10~20%くらいに下げてください。雲模様が細かすぎるときは、自由変形で適当に拡大します。これで完成としましょう。後は、水面を貼りつけたいCGに合わせて適当に自由変形させます。


<CG Tips>

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