osakana.factoryは、 コミックマーケットやコミティアでは商業ルートに乗らないマニアックなマンガやイラスト作品を、技術書典では商業ルートに乗らないマニアックな解析本や科学本を制作しています。
同人誌即売会に参加できない方は、常時販売している電子書籍版をご利用下さい。以下、代表的な作品を紹介します。
無水アルコールの美味しい飲み方
瞬く間に1,200部の物理本を売り切ってしまい、ラジオなどでも紹介された伝説の同人誌です。
工業用の無水アルコール、つまり100%のエタノールは、飲んではいけないということになっている。でもなんでだろう? 実際に無水エタノールは食品に使われているし酒税も乗ってるのに? 化学から法学、ついでに料理までハックする、お酒の飲み方を変えるかもしれない、日本のお酒とアルコールの制度を知って考える真面目な本です。
でも、無水アルコールカクテルを作ったりはしています。
お酒好きのみならず、ケミカルクッキングが好きな方にもオススメです。
3原色と等色の起源 -色にまつわる徒然話-
なになに、コンピュータ上で色を扱う理屈のことならだいたい知っているだって? RGBにXYZ、Labなんて分かりきってる? よしよし、この本を読みましょう。
ん? XYZ色空間なんて聞いたことない? じゃあ多分理解できません。お帰りください、お帰りください。
さて。では、そんな色彩工学の基本は「分かっている」アナタに質問です。ジョージ・パルマーって知ってますか? いったい世界で初めて3原色を提唱した人って誰だと思いますか? ニュートンではありませんし、マクスウェルでもないんです。
CIEがRGBを定義する20世紀前半以前から「3原色」や「等色」といった概念を考えてきた人達のことを、歴史的に、徹底的に、調べてみました。少々区分が難しいですが、RGB色空間が定められる前に色の定式化を試みた人達の歴史を掘っていく、技術書でもあり歴史書です。
日本語の類似文献はマジでありません。英語文献のポインタが正確に書いてあるアンチョコ本です。ぜひ論文に使って下さい。
東大院出て美大の先生やってるド阿呆が、流行りの画像生成AIを使って絵を描く方法を考えてみた本
主に自分の手で絵を描いてきた人・描いていきたい人に向けて、2022年以後大流行の画像生成AIを使う意味がどこにあるのかを考える理論書。
何故かチャペックやリックライダーまで出てくる歴史の章とか、法律面からの検討もあります。理屈大好きの未識本にしては、珍しくハウツー要素多めです。何百枚も出力される人体のブッ壊れたキャラやi2i機能をどう活かせばいいのか、絵描きかつ研究者目線でがっちり本音で書きましたよ!